SPECIAL INTERVIEW「GRAPEVINEが名古屋にやって来た!」

色々な曲が揃ったカラフルな一枚で「GRAPEVINE」新章のスタート!

幅広い音楽性に高い演奏力と楽曲クオリティで、日本のロックシーンで唯一無二の存在感を放つ「GRAPEVINE」が、16枚目のオリジナルアルバムをリリース。一昨年デビュー20周年という節目も超えて、今までにない挑戦的な楽曲も多数収録するなど、新章へと突入した「GRAPEVINE」のボーカル田中和将にインタビュー。

 

―デビュー20周年を経て1年半振り16枚目のアルバムです。

これまでとの違いは?

最近3枚のアルバムはセルフプロデュースでしたが、本作ではデビューアルバム「退屈の花」にキーボードや編曲で参加したホッピー神山さんにプロデュースをお願いしました。大げさに言えば新章のスタートと捉える人もいるかもしれないですね。それくらいこれまでとは表情の異なるアルバムに仕上がったと思います。

 

―プロデューサーのホッピー神山さんの印象は?

右も左もわからないときに出会ったホッピーさんと、今の「グレイプバイン」がもう一度一緒に作業したら、どんな化学反応が生まれるのだろう? という考えがあり、今回の制作では、基本的にホッピーさんのアイディアに乗っかりました。弾き語りの曲を入れたり、アカペラの曲を入れたり、アルバムまるごとプロデュースならではのアイディアを、色々と考えてくれていたみたいです。頭の回転が速く、すぐに閃く天才です。

 

―今回の制作にあたり、まず意識したことは?

毎回少しでも良いから変化をつけたい気持ちがあって、今回は特にホッピーさんのプロデュースもあり、個性的な10曲にしようと意識しました。― 確かに、本作はアカペラの「開花」でスタートする、今までにない展開ですね。ホッピーさんから“1曲目からアカペラの曲だったらビックリするんじゃない?”とリクエストがあり、アカペラは作ったことがないから、どんな感じになるんだろうと思いましたが、アルバムのオープニングとして非常に効果的な仕掛けとなりました。

 

続いてアルバムタイトルトラック「Alright」へ。

アルバム世代にはたまらない流れです。

アカペラで驚かせてから、間髪入れずに「Alright」でシーンが変わってテンションアップするという流れです。 ホッピーさんのアイディアでホーンを入れたのですが、強力なインパクトがありますね。

 

先行配信の「こぼれる」では弾き語りを披露。

こちらもホッピーさんのアイディアが実を結びましたね。パーソナルな内容の歌詞ですが、アルバムの中でも重要なキー曲となっています。

 

完成したアルバム全体についての感想は?

カラフルな一枚になりましたね。色々な曲が揃っているから、飽きないと思います。すでに聴いてくれた人も、すごく褒めてくれて。あまりに褒められるから、前作までは“良くなかったの?”と聞き返したくなることもありますが(笑)。

 

―4月から全国ツアーがスタートします。名古屋は6月14日(金)名古屋ボトムラインです。

ツアーでは、アルバム全曲やりたいです。形がなかったものをゼロから作り上げていくのがレコーディングで、形になったものを再構築するのがライブ、その変化も楽しんでほしいです。

 

最後に名古屋の女性へメッセージとライブの意気込みをお願いします。

名古屋は数え切れないほどライブで来ているから思い出もいっぱいで、名古屋めしもほとんど食べ尽くしているぐらい(笑)。大人の女性が楽しめるライブになりますので、ぜひ遊びに来てください。アルバムがカラフルになったこともあり、リラックスして楽しめると思います(笑)。

 

 

『ALL THE LIGHT』

初回限定盤(CD+DVD)¥4,860 通常盤(CD)¥3,240

ビクターエンタテインメント

約1年半ぶり16枚目のアルバム。デビューアルバム『退屈の花』や代表曲「Everyman, everywhere」にキーボード、編曲で参加したこともあるホッピー神山をプロデューサーに起用しています。固定観念にとらわれない制作から、今までにない仕掛けもあり、「GRAPEVINE」らしい曲もあり、個性豊かな全10曲が誕生しました。

 

GRAPEVINE

大阪府出身のロックバンド。メンバーは田中和将(vo,g)、西川弘剛(g)、亀井亨(ds)。バンド名はマーヴィン・ゲイ「悲しいうわさ(I Heard It ThroughThe Grapevine)」より。1993年に結成、97年ミニアルバム「覚醒」でメジャーデビュー。洋楽志向のギターサウンドと揺るぎないスタイルで、長きに渡り人気を獲得しています。4月から全国ツアー「GRAPEVINE TOUR2019」がスタート。名古屋は6月14日(金)に名古屋ボトムラインで開催します。

角屋昌也
NAGOYA.ライター
角屋昌也
東海エリアの女性情報誌・月刊Cheek 35年の歴史の中でも超貴重な男性編集部員。休日はフリーライターの妻とマルシェへ行ったり、カフェでのんびり過ごしたり。インスタは愛犬のモナカ(フレンチブルドッグ・玉無)一色。

PAGE TOP