【平均気温12度】2億5,000万年の歳月をかけて生み出された鍾乳洞と大自然のアート

『飛騨大鍾乳洞＆大橋コレクション』は、岐阜県の飛騨高山と奥飛騨温泉郷の中間地点にある全長約800メートルにも及ぶ国内屈指の鍾乳洞です。2億5,000万年もの歳月をかけて自然が作り出した芸術空間で、神秘的な自然を体感してみませんか？

この記事では、そんな『飛騨大鍾乳洞＆大橋コレクション』についての見どころや魅力をご紹介。名古屋から車で約2時間30分、日帰りでもいけるので、ぜひ次のおでかけ候補の参考にしてみてくださいね。

『飛騨大鍾乳洞＆大橋コレクション』は、岐阜県高山市にある全長800mにも及ぶ鍾乳洞。全国に約80ヶ所あると言われている観光鍾乳洞の中でも、最も高いと言われる標高900mに位置する、国内屈指の大鍾乳洞です。洞内の通年平均気温は約12℃で、避暑地感覚で訪れてみるのもオススメ。

全長800mの洞内は第1洞、第2洞、第3洞と3つに分けられていて、幻想的な景色が広がります。2億5,000万年前は海の底だったエリアには、海中のサンゴなどから石灰石ができ、長い年月の間に雨水に溶け、少しずつ堆積して鍾乳洞ができたといわれています。気が遠くなるような長い歳月をかけてできた、自然の神秘を感じられます。

入場してすぐの場所にある第1洞は「竜宮の夜景」と「夢の宮殿」の2つのエリアに分かれています。「竜宮の夜景」は、青く照らされた地下水の上に広がる蒼白の鍾乳石があり、神秘的な世界が演出されています。「夢の宮殿」では、鍾乳管（ストロー）と呼ばれる、つららのような鍾乳石が多く見られるので、じっくりと見学してみてください！

第1洞と第2洞を結ぶ地下トンネルは、「愛深スポット」と呼ばれ、様々な色合いのLEDライトが幻想的な空間を演出する見どころのひとつ。

さらに第3洞へと進むと、大胆な石の裂け目が圧巻の「月の世界」へ。辿り着くまでは細い道を歩いていきますが、その先に見える自然が作り出した景色に驚きを隠せないはずです。

ほかにも、学術的に珍しい鍾乳石といわれている、ねじれて垂れ下がって伸びる「ヘリクタイト」、高松宮殿下に「王冠」と命名された鍾乳石など、鍾乳洞内には色々な特徴を持つ鍾乳石が集まっていて、見どころたっぷり！

飛騨大鍾乳洞を発見した故・大橋外吉氏が収集した美術品を展示する「大橋コレクション館」もあわせて訪れてみてくださいね。

鍾乳洞見学の所要時間は約30分。急な坂や階段があるので、歩きやすい靴ででかけましょう。ライトアップが演出する大鍾乳洞の美しい世界に、ぜひ酔いしれてみてはいかが？

※Cheek4月号特集からの抜粋です。
※2023年2月22日発売号の取材日時点の情報です。最新情報はおでかけ前にご確認ください。

出典：Cheek4月号

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