Mireiはあの日、
この言葉に救われた!
-第16話-

「私に踊りがあってよかった もしそうじゃなかったらこの一筋の光もきっと見失ってしまった」
絢爛たるグランドセーヌ28巻、23ページ。
コロナ禍で藻掻く人々の怒りを表現したキーラ振付の作品を学校公演で踊る、主人公奏のモノローグ。
レッスンも公演も普段のようにはできず、先が見えないことに不安を感じる日々の中で、踊りによってその叫びを表現する。
人生全てを踊りに捧げてきた奏にとっての希望の光はバレエ、踊ること。
苦しさの中でも『自分にはこれがある』とはっきり思えるものがあるのはとってもかっこいいと思う。

真っ直ぐで強い奏のことが、そして夢を追うこの作品が、私はとても好きだ。
どうしても気分が乗らない時、どれだけ明るく振る舞っていても心がついていかない時。
今の光はステージ!と胸を張って言えるけど、アイドルになるまでいろんな道を歩いてきた私にとって、日常の中の光はいつも小さくて柔らかいものだったなと思う。
たくさんの光に救われてきた。
全部が楽しくない、何も上手くいかない、そんな気分だったときに見たライブ、舞台、映画、漫画、本。
それだけじゃなくて、もっと日々に馴染んでいるものに救われたこともある。
1番印象的なのは、会社員時代、別でやっていた事業のプロジェクトが破綻したときのことだ。
絶望した気持ちで朝を迎えて、メイクを始めた。
鏡に映る自分のネイルが可愛くて、お気に入りのコスメがたくさん並んでいるのを見て。
毎日当たり前に見てきたその景色に気づいた瞬間、なぜか涙が出てきた。
“女の子でよかった、可愛いもの自分の好きな物を集めておいてよかった、こういうものにちゃんと気分が上がる私でよかった。”
そう強烈に感じたのを今でもはっきり覚えている。
些細なことで人は救われる。日常の中に光は見つかる。
私は今、君の日常の中の光になりたい。
特別な日だけじゃなく、生活に溶け込む存在として、「みれいがいてよかった」「サクラグがあってよかった」そう思ってもらえるような場所で、今日もステージに立っていたい。
\次回は1月11日(日)21時アップ/
隔週の日曜21時更新です、お楽しみに!
●過去の記事もCHECK


みれい Mirei
・2000年8月20日生まれ
・福岡出身/名古屋在住のAB型
5人組ガールズグループ「SAKURA GRADUATION」のリーダー。
頼れるアート系女子で少年漫画と美容、ファッションやカメラ、デザインなどが趣味。
特に本、文章、活字が大好き、書くことも大好き!
学生時代には作文で賞を獲ったり学校代表に選ばれたり、公募の詩集雑誌での掲載経験なども。
好きな作家は太宰治、西加奈子、最果タヒなど。現在はnoteで文章を書いて発信。
また情報発信も大好きで、インスタのストーリーで美容や本の感想なども。
⇒note
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●WHAT’S SAKURA GRADUATION?
それは「アイドルをやめる」決意から生まれた、覚悟の5人。
2023年。前代未聞のオーディション「私、今日でアイドルやめます」から誕生した、5人組ダンスボーカルガールズグループ。
“選ばれる” のではなく、“自ら残る” ことを選んだ彼女たちは、自分の言葉で、未来を切り開くことを決意した。
グループ名には、ふたつの想いが込められている。
ひとつは、SAKURA= 桜。
日本を象徴する、美しくも儚い花。咲き誇り、そして散ってゆくその短い命が、 見る者の心を打つように──私たちもまた、限られた時間の中で全力で咲き、世界にその美しさを刻む。
もうひとつは、GRADUATION=卒業という決意。
あらかじめ “終わり” が決まっているからこそ、今を全力で駆け抜ける。 3年間という限られた活動期間の中で、ひとりひとりが成長し、輝き、そして旅立っていく。
2024年にはデビューシングル「シゲキテキ VIVID!!」で鮮烈なデビュー。
2ndシングル「CANDY TOWER」ではオリコンデイリーランキング4位を記録。
ライブパフォーマンス、楽曲、そしてファンとの近い距離感──そのすべてが、“今” という時代に新しい風を吹き込んでいる。
アニメ、コスプレ、J-POP、そしてアイドル文化──日本が世界に誇るポップカルチャーの旗を掲げ、世界へ挑む。
この一瞬にすべてを懸けて、今日もステージに立つ。
その一歩一歩が、世界中に日本のカルチャーの魅力を届けていく── 覚悟を持ったアイドル。
9月19日(金)には両A面4thシングル「ちゅちゅる革命⭐/セイシュンノカケラ」をリリース。
「ちゅちゅる革命⭐」は栄に8月29日(金)オープンした『世界アイドル共和国』のテーマソングで、SAKURA GRADUATIONは同施設のメインアンバサダーも務める。
「セイシュンノカケラ」は名古屋モード学園との衣装コラボレーションでも話題の楽曲。

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