[ワールドトリガー編]Mireiはあの日、この言葉に救われた![vol.7]

Mireiはあの日、
この言葉に救われた!
-第7話-

 

ワールドトリガー編

「僕はヒーローじゃない 誰もが納得する結果は出せない。ただその時やるべきことを 後悔しないようにやるだけです」

 

——ワールドトリガー10巻115ページ

 

私物

 

主人公・三雲修の、ワールドトリガーの名言として一番にあがるであろう有名な台詞。

 

私はこの言葉が好きだ。

 

小さい頃から、自分以外の人の笑顔を見るのが好きだった。

 

周りの人からでも知らない誰かからでも、「ありがとう」と言われるのが嬉しかった。

 

みんなを笑顔にする存在になりたかった。

 

私は、ヒーローになりたかった。

 

今もそうだ。

 

泣いている誰かがいたらすぐに飛んでいきたいし、支えになりたい。代わりに戦いたいし、一緒に背負いたい。

 

なるべく周りの人、自分に関わる人たちには幸せでいてほしい。

 

できることなら誰も取りこぼしたくないし、自分に関わる全員に幸せな気持ちになってほしい。

 

傷つけるくらいなら自分が傷ついた方がマシだと思うし、マイナスな意見はできる限り直したい。誤解があれば解きたい。

 

 

でも現実はそう簡単にはいかない。

 

間違えてしまうこともたくさんある。

 

言動が意図とは真逆に伝わってしまうことも、相手を思ってやったことが迷惑になることもある。

 

何気ない行動に思いがけない意味が付いて拡散されてしまうことも、自分のせいで誰かを傷つけてしまうこともある。

 

何度も反省して、次へ、次へと学んでいるけれど、関わる人が増えるほど、誰かの望みが誰かの不快につながってしまうこともある。

 

ポジティブなつもりで放った言葉が、別の人にとってはネガティブになることもある。

 

ひとりひとり考え方も価値観も生活環境も違う中で、全員が納得できる行動をとるのは難しい。

 

そもそもアイドルという存在である以上、誰かひとりの辛いタイミングにピンポイントで駆けつけて慰めることはできない。

 

誰かを笑顔にしたいと思うとき、それは大抵ライブに来てくれたり、SNSをチェックしてくれたり、こうして文章を読んでくれたり、何らかのアクションをしてくれることが前提になる。

 

私はいつだって、今これを読んでくれている君を救いたい、と思っているけれど、きっと、私の言葉が届かない日もあるだろうとも思う。

 

 

でもだからこそ、何も諦めたくない。

 

これは、諦めの言葉じゃない。

 

救えない人がいるかもしれなくても、手を伸ばすことをやめたくない。やめない。

 

戻れないとしても、間に合わないとしても、だからといって切り替えて「なかったこと」にするのは嫌だ。

 

私のことを嫌いな人がいるのも当然だし、批判されることもあるけど、そういうことも含めて受け止めたいし知りたい。

 

自分がヒーローじゃないことは分かっている。

 

ただその時、自分がやるべきだと思ったことを、後悔しないようにやるだけ。

 

小さな言葉が、心を繋ぎとめる力を持つことを私は知っている。

 

私はヒーローじゃない。

 

それでも今日も、私は私にできることを誠実にやって生きていたい。

 

 

\次回は9月7日(日)21時アップ/

隔週の日曜21時更新です、お楽しみに!

 

●過去の記事もCHECK

vol.6ブレス編

vol.5吾峠呼世晴短編集

vol.4ダブル

vol.3キングダム

vol.2ブルーピリオド

vol.1NARUTO

 

 

プロフィール

 

みれい Mirei

・2000年8月20日生まれ
・福岡出身/名古屋在住のAB型

 

6人組ガールズグループ「SAKURA GRADUATION」のリーダー。

 

頼れるアート系女子で少年漫画と美容、ファッションやカメラ、デザインなどが趣味。

 

特に本、文章、活字が大好き、書くことも大好き!

 

学生時代には作文で賞を獲ったり学校代表に選ばれたり、公募の詩集雑誌での掲載経験なども。

 

好きな作家は太宰治、西加奈子、最果タヒなど。現在はnoteで文章を書いて発信。

 

また情報発信も大好きで、インスタのストーリーで美容や本の感想なども。

 

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●WHAT’S SAKURA GRADUATION?

 

それは「アイドルをやめる」決意から生まれた、覚悟の6人。

 

2023年。前代未聞のオーディション「私、今日でアイドルやめます」から誕生した、6人組ダンスボーカルガールズグループ。

 

“選ばれる” のではなく、“自ら残る” ことを選んだ彼女たちは、自分の言葉で、未来を切り開くことを決意した。

 

グループ名には、ふたつの想いが込められている。

 

ひとつは、SAKURA= 桜。

 

日本を象徴する、美しくも儚い花。咲き誇り、そして散ってゆくその短い命が、 見る者の心を打つように──私たちもまた、限られた時間の中で全力で咲き、世界にその美しさを刻む。

 

もうひとつは、GRADUATION=卒業という決意。

 

あらかじめ “終わり” が決まっているからこそ、今を全力で駆け抜ける。 3年間という限られた活動期間の中で、ひとりひとりが成長し、輝き、そして旅立っていく。

 

2024年にはデビューシングル「シゲキテキ VIVID!!」で鮮烈なデビュー。

 

2ndシングル「CANDY TOWER」ではオリコンデイリーランキング4位を記録。

 

ライブパフォーマンス、楽曲、そしてファンとの近い距離感──そのすべてが、“今” という時代に新しい風を吹き込んでいる。

 

アニメ、コスプレ、J-POP、そしてアイドル文化──日本が世界に誇るポップカルチャーの旗を掲げ、世界へ挑む。

 

この一瞬にすべてを懸けて、今日もステージに立つ。

 

その一歩一歩が、世界中に日本のカルチャーの魅力を届けていく── 覚悟を持ったアイドル。

 

9月19日(金)には両A面4thシングル「ちゅちゅる革命⭐/セイシュンノカケラ」をリリース。

 

「ちゅちゅる革命⭐」は栄に8月29日(金)オープンする『世界アイドル共和国』のテーマソングで、SAKURA GRADUATIONは同施設のメインアンバサダーも務める。

 

世界アイドル共和国HP

 

「セイシュンノカケラ」は名古屋モード学園との衣装コラボレーションでも話題の楽曲。

 

 

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角屋昌也
NAGOYA.ライター
角屋昌也
クロスバイク通勤で心身を鍛える昭和49年生まれ。歴代3台目となる1眼レフで、自ら撮影を行うカメラオタクな面も。休日はフリーライターの妻とマルシェへ行ったり、カフェでのんびり過ごしたり。

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