[ブルーピリオド編]Mireiはあの日、この言葉に救われた![vol.2]

Mireiはあの日、
この言葉に救われた!
-第2話-

ブルーピリオド

要領よく高校生活こなしていた主人公が、1枚の絵をきっかけに0から美術の世界へ飛び込んでいく物語「ブルーピリオド」。

 

6月。

 

寝る前に、スケジュールを確認する時間が好きだ。

 

カレンダーが仕事で埋まっていると嬉しいし、休みがあると複雑。

 

この感覚を人に話すと「変わってる」とよく言われるけど、これは多分、”アイドル”というものが求められることで成立する職業で、私はその仕事が、生き方が、大好きだからだと思う。

 

オーディションを受ける前、社会人だった頃の私はきっと、そんなふうには考えなかった。

 

非日常として憧れていた日々が、いま日常として目の前にある。

 

昔から人生についてよく考えるんだけど、最近になって改めて思う。

 

後悔のない人生を送りたいというより、過去の私と未来の私に、そして私と出会ってくれたすべての人に、「これでよかった!」と胸を張れる自分でありたい。

 

 

一度は社会人として就職をしたけど、オーディション中に会社を辞めた。

 

SAKURA GRADUATIONのメンバーとしてデビューして、1年以上が経った。

 

グループ最年長の私は、最近、周りの友達から結婚や出産の連絡をもらうようになった。

 

これまでにいろんな選択があった。

 

たくさんの分岐点があった。

 

毎日楽しいし、とっても幸せだけど、ふと想像することがある。

 

上京していなかったら。大学を辞めていなかったら。表に出ることを選ばなかったら。

 

アイドルになっていなかったら。

 

それはそれできっと楽しいと思うけど、その世界では、多分きっと、私は君と出会えなかった。

 

迷う日もある。これでいいのかなって悩む時もある。

 

でも、失敗したらやり直せばいいし、新しい発見を生んだその行動は間違ってないし、それを選んだ自分のことは、誇っていい。誇っていたい。

 

選んだ道を正解にする。肯定する。私が大事にしているポリシー。

 

 

明日の予定を確認して、そんなことを考えていた夜。久しぶりにひとりで漫画を読んだ。

 

「何を選ぶのが正解なのかずっと迷ってた……正解よりも 自分が納得できる不正解を選ばせて欲しい」

 

──ブルーピリオド17巻27ページ

 

やっと読めた最新刊、主人公八虎のモノローグ。

 

アイドルという人生を選んだ私が、1年間サクラグとして活動して辿り着いた答えを肯定してくれたみたいだった。

 

これが不正解という意味じゃない。私が納得できる道が、アイドル。

 

\次回は6月29日(日)21時アップ/

隔週の日曜21時更新です、お楽しみに!

 

 

 

プロフィール

 

みれい Mirei

・2000年8月20日生まれ
・福岡出身/名古屋在住のAB型

 

6人組ガールズグループ「SAKURA GRADUATION」のリーダー。

 

頼れるアート系女子で少年漫画と美容、ファッションやカメラ、デザインなどが趣味。

 

特に本、文章、活字が大好き、書くことも大好き!

 

学生時代には作文で賞を獲ったり学校代表に選ばれたり、公募の詩集雑誌での掲載経験なども。

 

好きな作家は太宰治、西加奈子、最果タヒなど。現在はnoteで文章を書いて発信。

 

また情報発信も大好きで、インスタのストーリーで美容や本の感想なども。

 

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●WHAT’S SAKURA GRADUATION?

 

それは「アイドルをやめる」決意から生まれた、覚悟の6人。

2023年。前代未聞のオーディション「私、今日でアイドルやめます」から誕生した、6人組ダンスボーカルガールズグループ。

“選ばれる” のではなく、“自ら残る” ことを選んだ彼女たちは、自分の言葉で、未来を切り開くことを決意した。

グループ名には、ふたつの想いが込められている。

 

ひとつは、SAKURA= 桜。

日本を象徴する、美しくも儚い花。咲き誇り、そして散ってゆくその短い命が、 見る者の心を打つように──私たちもまた、限られた時間の中で全力で咲き、世界にその美しさを刻む。

もうひとつは、GRADUATION=卒業という決意。

 

あらかじめ “終わり” が決まっているからこそ、今を全力で駆け抜ける。 3年間という限られた活動期間の中で、ひとりひとりが成長し、輝き、そして旅立っていく。

 

2024年にはデビューシングル「シゲキテキ VIVID!!」で鮮烈なデビュー。

 

2ndシングル「CANDY TOWER」ではオリコンデイリーランキング4位を記録。

ライブパフォーマンス、楽曲、そしてファンとの近い距離感──そのすべてが、“今” という時代に新しい風を吹き込んでいる。

 

アニメ、コスプレ、J-POP、そしてアイドル文化──日本が世界に誇るポップカルチャーの旗を掲げ、世界へ挑む。

 

この一瞬にすべてを懸けて、今日もステージに立つ。

 

その一歩一歩が、世界中に日本のカルチャーの魅力を届けていく── 覚悟を持ったアイドル。

 

 

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角屋昌也
NAGOYA.ライター
角屋昌也
東海エリアの女性情報誌・月刊Cheek 35年の歴史の中でも超貴重な男性編集部員。休日はフリーライターの妻とマルシェへ行ったり、カフェでのんびり過ごしたり。インスタは愛犬のモナカ(フレンチブルドッグ・玉無)一色。

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