【インタビュー】川崎鷹也自らの原点と「魔法の絨毯」のブレイク、今後のビジョンを語る

稲垣朱乃

2021.06.25

2年前に制作したファーストアルバム『I believe in you』に収録されている「魔法の絨毯」が昨年SNSで大ヒット。様々なメディアにも出演し、その柔らかい歌声で日本中を感動に包んだ。そして2021年5月には『I believe in you』を改めて全国発売。さらなる飛躍をめざす川崎鷹也さんにアプローチしました。

ナゴヤドット初登場のインタビューを記念して、抽選でサイン入りプレゼントも用意！！インタビューを読んで、豪華プレゼントをゲットしよう。プレゼント応募の詳細はページ下部をチェックして。

SNSで大ブレイク「魔法の絨毯」の川崎鷹也さんにインタビュー！

―2021年5月に全国リリースをした、川崎さんのファーストアルバム『I believe in you』は、全曲ギター1本と歌声だけで送る、弾き語りパフォーマンスの全9曲を収録。2年前に制作されたこのアルバムには〝川崎鷹也の原点″が詰まっている。

「アコースティックギター1本の弾き語りというのは、東京に出てきてから初めてライブをしたときのスタイルで、「川崎鷹也と言ったらこのスタイルだよね」って名刺代わりになるようなものを作りたいなと思ってできたのがこのアルバムでした。今でも当時のスタイルは変えてないですし、これからも変えるつもりはありません。『I believe in you』のリリースは意図したものではなかったのですが、改めてリリースすることで、当時の純粋な気持ちや初心を忘れないようにしたい、と思いました。また、昨年はじめて僕のことを知ってくれた方たちへは、コロナの影響もあり、なかなかステージを見せることができない歯がゆさがありました。このアルバムをお届けすることで「川崎鷹也のライブに足を運びたい」と楽しみに思ってもらえたら嬉しいです。」

―川崎さんがシンガーソングライターとしてソロ活動をスタートしたのは2018年。

ずっと玉置浩二さんが大好きで、ああゆう存在になりたいなって思ったのがきっかけの一つ。またマセキ芸能者のお笑い芸人でもある高校の同級生が今もマネージャーをしてくれているんですけど、当時二人で放課後に夢を語り合ったなんでもない時間とかが今に繋がっているのかなとも思います。その他にも本や映画、いろんな人やモノから吸収して、こうゆう人間になりたいっていうビジョンができていきました。

―そして昨年、『I believe in you』にも収録されている「魔法の絨毯」がSNSで大ヒット。2年の時を経てのブレイクについて、自身はどう感じているのだろう？

自信をもって2018年にリリースはしているんですけど、それをどんなふうに届けたらいいのだろうと、もがき苦しむ時間を過ごしていました。それが、2020年SNSがきっかけで広がってくれて、なんで今なんだろうと、驚きが一番大きかったかもしれないですね。2018年になぜ流行らなかったのか。僕自身何も変わってないんですけどね。

―ヒットしたのは「魔法の絨毯」でしたが、川崎さんのイチオシの楽曲は？

ラジオとかでもちょくちょく言っているんですけど、僕個人として一番好きなのは「君の為のキミノウタ」なんです。今の奥さんと初めて過ごした誕生日のために書いた楽曲で、出会えた奇跡や、生まれてきてくれたことへの感謝、いろんな思いが込められています。かつ、音の高さやメロディなど歌いやすいのも理由の一つですね(笑)。最近は徐々にいろんな方が聞いてくれていて、Youtubeの再生回数も伸びていて嬉しいです。当時は「魔法の絨毯」がリードしていくとは思っていなかったですね。

―最近では、名だたるアーティストと共に松本隆トリビュートアルバムに参加したり、楽曲提供やタイアップをしたりと、着実にステップアップを進めている。

テレビやラジオでの共演やゲストをはじめ、音楽関係者の方々と出会う機会が増えたことは、この1・2年で大きく変わった点ですね。中でも、東京事変のベーシストであり音楽プロデューサーの亀田誠治さんと一緒にレコーディングをしたり、NHKの番組で音楽プロデューサーの武部聡志さんと共演させていただいたり。第一線で活躍されている方々と、共演するだけでなく、一緒に音楽を作れたという経験はとても貴重でした。武部さんは、共演後もメッセージを送り合う仲となり、音楽だけでなく人間同士の繋がりができたというのは、とても嬉しいことだなと思います。

―楽曲制作や今後のビジョンについて聞いていると感じるのが、彼の中にある“ぶれない軸”。

自分の身の回りのマネージャーや家族に与えていた影響が、スタッフやファンの皆さん、そして日本中に広がって、何年先になるかわかんないですけどいずれは世界に向けて発信したい。そんなビジョンを中学生の頃から考えています。当時は音楽でどうこうというより、“川崎鷹也”という人間が影響を与えたいっていう、少年の痛い夢だったんですけどね。昨年は、ブレイクと同じタイミングで子どもが生まれたり、働いていた会社を辞めたり、自分が置かれている環境の変化は少なからずあったのですが、音楽に対する考え方に変化はありませんでした。出会ってくれた人への感謝、家族はもちろん、周りのスタッフや楽曲を聞いてくれる人に対して、音楽を通してどう恩返しできるかってことを常に考え、楽曲制作に励んでいます。

―最後に名古屋の方々へメッセージをいただきました。

僕、実はまだ名古屋に行ったことがないんですけど、東京の専門学校でめっちゃ仲良かった同期が名古屋出身の子でしたね。僕も栃木県民で訛ってる方だったと思うんですけど、僕よりも度を越えて訛っているのがその子でした(笑)。味噌カツだったり名古屋コーチンだったり、美味しい食べ物が多いことと、名古屋美人がめちゃいるよって、言っていました。名古屋の皆さんに伝えたいことというと、『I believe in you』が全国流通し、どこにいても手に入るという、学生のころ夢見たリリースがようやく叶いましたので、ぜひアルバムを通して、当時の歌い方や歌詞カードなど、サブスクでは感じられない細かいディティール含め楽しんでもらえたらなと思います。あとは、なかなかうまくいかない世の名ですが、そんな時は音楽へ逃げて欲しいなって思います。そこにどう寄り添えるかは僕らミュージシャンの使命。優しく寄り添って、大丈夫だよと背中を押せるような楽曲を作っていきますので、とりあえずはこの『I believe in you』を通して僕の想いが皆さんに伝わればいいなと思います。

川崎鷹也（かわさきたかや）プロフィール

1995年5月16日生まれ、栃木県出身のシンガー・ソングライター。2018年よりソロ活動をスタート。2020年に突然、ファーストアルバム『I believe in you』収録の「魔法の絨毯」がTikTokを起点にバイラルヒット。Spotifyバイラルチャートでも1位を記録し、テレ朝「ミュージックステーション」、NHK「うたコン」などメディアに出演、感動を呼ぶパフォーマンスが話題となっている。

【公式サイト】

https://kawasaki-takaya.com

Facebookはこちら

Twitter（@kawasaki_takaya）はこちら

Instagram（@kawasaki_takaya）はこちら