天竜川和船下り-大人の川遊び!渓谷美に囲まれて豪快な水しぶきが降り注ぐ!

角屋昌也

角屋昌也

2023.07.23


今年の4月に新事業者「南信州リゾート(株)」により待望の復活を遂げた「天竜川和船下り」。100年以上の歴史を誇る観光船が、梅雨明け直前の7月15日(土)から夏ダイヤの運航をスタート!

 

-当日の流れをCHECK-

①リバーポート時又に集合・受付
車はリバーポート時又へそのまま駐車しておきます。駐車料金無料。

 

 

②リバーポート時又で和船体験
船頭による川下りの歴史や造船・操船技術の解説に加えて、簡単な船頭体験も楽しめます。

 

③マイクロバスで発船場のリバーポート弁天へ

 

④約35分の天竜川和船下り

 

 

⑤リバーポート時又で下船後に解散

(TOTAL所要時間90分)

 

※対象年齢1歳以上。※予約優先。HPの予約は前日12:00まで(以降はTELにて)。※運休日あり。

 

●天竜川和船下りを体験!

 

まずは集合場所の「リバーポート時又」で、船頭による和船文化(舟運の歴史、造船・操船技術)の解説からスタート。

 

 

職人の造船技術のひとつ・釘打ち体験、本物の櫂(かい・重くて長い木のオールのようなもの)を使った操船体験など、日常では触れることのない、和船の真髄と技術を体験することができます。

 

 

その後、シャトルバスで発船場「リバーポート弁天」へ移動します。

 

 

車内では焼肉の街、人形劇の街、フルーツの産地など飯田市の観光案内の掲示やアナウンスで、道中を飽きさせない工夫も。天竜川和船下りの後も続けて足を運びたい、飯田市観光の参考になります。

 

歴史、造船、操船について学んだ後で乗船するから、和船にも船頭にも唯一無二の伝統と技術が詰まった、極上のアクティビティということをより実感することができます。

 

「リバーポート弁天」から「リバーポート時又」まで約6kmの距離を、35分ほどかけて下ります。平均年齢60代という熟練の船頭がご案内。

 

 

皆さん、そんな年齢には全く見えないぐらい、引き締まったスタイルで若々しい!

 

県立公園鵞流峡の渓谷を中心に早瀬あり、瀞あり、急流あり。2名の船頭による見事な手漕ぎと、櫂さばきで変化に富んだコースを進みます。南信州が誇る名勝を満喫する、最も優れた手段と言っても過言ではありません。

 

 

緩やかな流れのところでは、船頭の奏でる櫂の音色が気持ち良く響きます。また、流れの急な瀬ではダイナミックな爽快感を味わうことができます。

 

 

伊那谷の自然に囲まれて、瀬を下るごとに水しぶきと歓声が上がります!ワクワクドキドキと歴史ロマンあふれる舟旅は「南原橋」付近の南原の瀬をはじめ、見どころ満載です。

 

そして当日の水量などによりボリュームは異なりますが、豪快な水しぶきが船内に降りそそぐところも天竜川和船下りの醍醐味です。

 

 

濡れたくない人は、舟に付いているビニールシートを両手で持って、寄せてくる波に合わせてタイミング良く上げればOK。多いときには、ドラム缶一本分ぐらいの水が船内に入ることもあるそうです。

 

櫂1本で木造の和船を自在に操る職人技を、ぜひ体感してみてください!

 

●船頭オススメ映えスポット

①サザエ橋

 

真っ赤なアーチが特徴の「天竜橋」。10年ほど前のサザエさんのオープニングの主題歌に、サザエさんが船に乗っているシーンに登場したことから「サザエ橋」とも呼ばれています。

 

②おしり岩

 

その名の通りおしりに見えることから「おしり岩」。雨の後など「おしり岩」がどれぐらい隠れているかが、運航可否の目安のひとつとなっています(お尻が全部隠れていたら、安全のため運航中止)。

 

③重箱岩・サメ岩・ライオン岩

 

川岸にはあふれる緑や渓谷美とともに「重箱岩」「サメ岩」「ライオン岩」などの奇岩を眺めることができます。

●天竜川の舟下りの歴史

もともと弁天や時又などの港から天竜川河口の港を結ぶ、江戸時代から続く物資輸送の舟でしたが、大正6年(1917)年に遊覧専門の舟下りがスタート。

 

全国で6番目に歴史が古く、途中で事業者の変更や中断はありましたが、現在まで100年以上続いています。

 

 

使用される木造船はサッパ船と呼ばれていますが、設計図は使わず、造船技術を持った船大工が一艘ずつ造っています。

 

また操船技術にもマニュアルは存在しないので、長年に渡り培われてきた船頭の先輩の技術や動作を後輩が見て、体で覚えることによって現代まで伝えられてきました。

 

現在全国的に合成樹脂製の舟が主流を占め、木造船の造船・操船技術が歴史に埋もれてしまいそうな中で、伝統的な技術を継承していることも、天竜川の舟下りの価値のあるところです。

 

また数多くの文人墨客(詩文や芸術に親しむ人)も乗船し、川面から伊那谷の景色を楽しみ、それらを題材にした紀行文や短歌、映画の主題歌など、文学作品を数多く残しています。

 

天竜川の渓谷美に囲まれて、時にはゆっくりと、時には激しく和船で下ります。五感を刺激する舟旅びを!奇岩怪石を川下りしながら見る絶景は、ここでしか味わえません!そして素敵な船頭さんの語り口に思わず笑顔になること間違いなし!

NAGOYA.ライター

イベント情報

天竜川和船下り夏ダイヤ

開催場所
リバーポート時又~リバーポート弁天
公式サイト
https://mr-tenryu.com/
電話番号
0265-49-0075(南信州リゾート株式会社)
開催期間
7/15(土)~9/24(日)
開催時間
9:30・10:50・12:50・14:10
料金
大人3,300円、子ども1,650円、幼児1,000円※子どもは小学生、幼児は1歳以上の未就学児
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2023.07.23

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