2021.06.10
歴史あるやきもの産業と文化が根付く、陶磁器の一大産地である岐阜県東美濃エリア。
そのエリアのひとつである多治見市では、毎年春に「たじみ陶器まつり」・秋には「茶碗まつり」が開催されてきました。
こちらの記事でもお祭りレポを掲載しています↓↓
昨年の第73回「たじみ陶器まつり」は新型コロナウイルス感染症予防対策のため開催中止に。2年ぶりとなる第74回は、市内各地で行われてきた関連イベントを集結、エリアを拡大し4月10日・11日に開催されました。
やきもの好きが全国から訪れた美濃焼の一大イベント&大人の街めぐりをレポートします!
「たじみ陶器まつり」といえば、卸値価格で美濃焼ショッピングが楽しめる陶磁器の大廉価市。
作家作品から日用食器まで、幅広いやきものが一堂に集結! 食卓やお部屋がパッと華やぐお洒落な食器が大人買いできる、お得なお祭り価格と種類の豊富さが何といっても魅力です。
「たじみ陶器まつり」のここが楽しかった!BEST3
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①テーブルやインテリアに彩りを添える、美濃焼ならではの多様な食器や花器などが驚きの卸値価格に!!
②クラフトフェアや、大道芸見本市、屋台広場もスタンバイ! やきもの以外の見どころも満載で、家族で訪れても1日ゆっくりと過ごせました
③器の使い方からお手入れ法まで、作り手と会話をしながらやきものショッピング
今すぐ生活に取り入れたい、美濃焼が驚きのお祭り価格で手に入るのが最大の魅力! また、やきもの以外の作家作品やご当地グルメが満喫できたのも嬉しいポイントでした。
令和3年の「たじみ陶器まつり」は、メイン会場は本町オリベストリート周辺、その他多治見駅周辺、ながせ商店街、銀座商店街、市之倉も加わり、市内各所をめぐりながらやきものショッピングが楽しめるのも魅力。また、各エリアともに広い空き地や駐車場などを利用し、密を回避した会場づくりに。
会場において検温、アルコール消毒などの新型コロナウィルス感染症予防対策を実施し、安全な開催となるよう準備されていました(1つの会場での検温で検温済みシールを貼り、シールのある方は各会場での検温が不要に)
1.メイン会場・本町オリベストリート周辺
明治から昭和初期にかけて美濃焼の陶磁器問屋が軒を並べ、多治見の商業の中心として栄えた本町オリベストリート。当時の建物や雰囲気が今もなお大切に受け継がれていて、古き良き時代へ誘われたような気分になれる情緒ある通りです。
本町オリベストリート会場は、陶都創造館・多治見市役所・オリベストリートバス駐車場・なでしこ蔵・屋台広場(岐阜信用金庫駐車場)の5会場の分散開催を実施。混雑を避け、それぞれの会場でゆっくりと過ごすことができました。
2.ながせ商店街のでてりゃあ春のクラフトフェア
駅から徒歩5分の場所にある「ながせ商店街」。昔ながらの酒屋からカフェ・雑貨店まで新旧が入り混じり、歩いていると新しい発見がたくさんある商店街です。
ながせ商店街では、地元に愛されてきた老舗「時計・宝石メガネのワタナベ」だったビルを再生した本屋&カフェの複合施設「ヒラクビル」横駐車場が会場のひとつ。こちらで県内の作家によるクラフトフェアが行われました。
3.レトロストリート銀座商店街では作家作品が集結
昔懐かしい昭和の風情が残る銀座商店街。このレトロな通りに多治見にゆかりのある作家作品がずらりと並びます。
いつもよりゆとりのある空間が確保されていたので、作家さんと会話しながらゆっくりとやきもの鑑賞&ショッピング。作品の背景にある物語も受け取れるようなひとときを過ごすことができました。
4.駅周りを巡回!大道芸見本市
多治見駅北口前に広がる通称『虎渓用水広場』は、豊かな緑と美しい水路で構成された多治見市民のオアシス的スペース。この『虎渓用水広場』をメインに、駅南北自由通路、駅南広場、ながせ商店街、産業文化センターの各会場をつなぐように、選りすぐりの大道芸を披露。
目の前で繰り広げられる迫力ある大道芸には、大人もキッズも大興奮!
5.自然豊かな陶の里・市之倉
多治見駅より東鉄バス「下半田川」行きで約15分。明治時代より盃がさかんに作られるようになった市之倉エリア。現在でも幸兵衛窯など多くの窯元や陶磁器を生産する工場が点在。
今年は「 陶の里 倉之市 」という名前で『さかづき美術館』、『幸兵衛窯』、『玉山窯』、『
会場マップはこちら↓
器一つで食卓がぐんと華やかになるもの。会場ではそんな日常を彩る器を扱う店舗が軒を連ねました。
・出店リスト
土岐陶器屋、朱山窯、丹山窯、不動窯、和陶苑、ひだまり庵、HOLY-BASE、知山窯、竜仙窯、七彩窯、㈲マルモ加藤陶器、㈱安藤進晤商店、菱和陶苑、丸孝水野孝夫商店、㈱丸東、井澤コーポレーション、㈱小和田カンパニー、マルト水野陶器、㈱明和窯金陶苑、山本陶器㈱、光城陶器㈱、丸山陶器㈱、㈲ヤマ六商会、上村陶磁器㈱、㈱カマイチ商店、前畑㈱、大岳陶器店、マルイ大村陶器㈱、日比野陶器㈱、㈱まる忠、マルマル増田商店、マルキチ吉川商店、マル久 久野陶器、㈲山和 加藤商店、リスの木食器工房、和来夢楽、㈱金正陶器
・出店リスト
日置哲也 from monolith&soilmans note、平野日奈子、田中恵子、河内哲、杉山亜花莉/西田洋子、加藤正樹/ヨバナチャボロヴィッチ、恩田陽子、岡村宜治、北川和喜、石黒剛一郎、桑田智香子、ななはち窯、タナカヒトミ、稲垣直、徳田吉美/藤内紗恵子/村瀬紀子、アトリエ牛舎、北澤耕作、坪井俊憲、Kaneatsu工房、伊藤正司
・出店リスト
奥村靴工房、山本木工所「木らり」、じゅん陶房、多治見工業専攻科、てづくり工房MAHALO、工房ぽつり、Pisica、緑山窯、(株)ジェイエス・アート、カタノマ(10日のみ)、little voice(11日のみ)、がまぐち屋SlowLife、たてよこふきん、PUPPY SICK
・市之倉さかづき美術館会場出店リスト
丸モ高木陶器、豊泉窯、大竹醤油醸造場、村上雄一個展(敷地内ギャラリー)
・別会場出店リスト
幸兵衛窯、玉山窯、うつわの店たかぎ
まるで故郷を訪れたかのような、どこか懐かしく心温まる空気感漂う「ながせ商店街」。
こちらで立ち寄りたいのが、昔ながらの街の酒屋『玉木酒店』です。
大正時代創業、扱うのは地元の「三千盛」や多治見出身の杜氏が手掛ける「玉柏」など、4つの蔵元の銘柄のみ。
「料理を引き立てる縁の下の力持ち的な酒を提供したい」という、店主玉木秀典さんの選りすぐりの銘酒は、夕食のお供に最適です。
酒屋とは思えない、古民家ギャラリーのような雰囲気も◎。おつまみや酒器などもそろえているので、そちらもぜひ。
●玉木酒店
【住所】
【電話番号】
0572-22-0004
【営業時間】
9:00~19:00
【定休日】
水曜
ながせ商店街を抜け、メイン会場・本町オリベストリート会場でをつなぐのが多治見橋。この橋から土岐川の美しい景観を眺めることができます。
レトロでフォトジェニックな街灯も素敵。
川沿いには遊歩道があり、畔をのんびりお散歩するのも良さそう。
昔の商家や蔵が立ち並ぶ、本町オリベストリートに店を構える『IRISE antique』。日常にすっと溶け込むような、アンティークに囲まれたノスタルジック空間が魅力です。
国内をメインに、ヨーロッパやアジアなどから買い付けた100年前にアンティーク食器や60~70年代のデットストックを扱います。
刺繍が施されていたり絶妙なカッティングがされていたり、どこか人肌感や温かみを感じるものばかりが並び、眺めているだけで時間が経つのを忘れてしまいそう。
●IRISE antique
【住所】
【電話番号】
050-1396-9753
【営業時間】
11:00~17:00
【定休日】
instaguramにて確認
徹底した感染予防対策・三密回避により、安心していつもよりじっくりとお買い物が楽しめた「第74回 たじみ陶器まつり」。自然豊かな土岐川沿いの美しさ、古いまち並み散策の楽しさなど、いつもだったら気が付かないような街の魅力も存分に体感!プチ旅気分も満喫できました。
次回「第75回 たじみ陶器まつり」は秋を予定! これまで「茶碗まつり」として開催されてきたお祭りが名を新たにしてヴァージョンアップ。生活を豊かにする美濃焼との出会いを楽しみに、秋のお祭りもぜひ訪れてみたいですね!!
【第75回 たじみ陶器まつり】
●開催日
●会場
詳細は公式HPをチェック
2021.06.10