2024年6月14日(金)全国公開される、名古屋の実話をもとにした映画『ディア・ファミリー』。主演の大泉洋さん、大泉さん演じる坪井宣政を支える妻役を演じた菅野美穂さん、心臓疾患を持つ娘役を演じた福本莉子さんが来名!撮影でも訪れていた名古屋の地に降り立ち、凱旋イベントを実施しました。
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最初で最後!?❝坪井一家❞の家族旅行
3人で東京駅から新幹線のぞみに乗車したところから始まったという、今回の名古屋凱旋イベント。映画ロゴが入ったヘッドカバーや、レッドカーペットが敷かれていたりと、『ディア・ファミリー』仕様となったスペシャルな車両だったそう。
JRセントラルタワーズ タワーズガーデンでのイベント
そうしてたどり着いたのが、300名のファンが待つ、名古屋駅前の「JRセントラルタワーズ タワーズガーデン」。レッドカーペットが敷かれた階段を降り、ファンに360度囲まれたスペシャルステージへ登壇。”名古屋へおかえり~!”と歓迎を受けました。
大泉さん:
本日は平日にも関わらず、お越しいただきありがとうございます。去年名古屋で撮影をしていたので、私たちは久々に名古屋に帰ってきたなという気持ちです。事務所に届くファンの方からのメールでは、「お願いだから洋ちゃん雨を降らさないで」と言われましたが、本日はこのように快晴!私もかなり頑張りました。力を使い果たしてしまったので、6月14日の公開日には、おそらく雨が降るのではと思っております(笑) 今回は家族旅行と題されていますが、この後も分刻みでスケジュールが組まれていて、いったいこれのどこが家族旅行なんだろうと思っております(笑)。
タワーズガーデンを使用しての映画の宣伝は今回が初めて
大泉さん:
JRさんの一大協力なんでしょうか。映画にもいろんな時代の列車が出てきているんですよ。ここに来るときも新幹線の車両を貸し切ってくださって。
菅野さん:
新幹線の中でも取材を受けていたのですが、たくさんおしゃべりをして、名古屋についた瞬間にはお腹が空いていました。きしめんが食べたいです。
福本さん:
菅野さんがホームで「住よし」って突然叫ぶのですごくびっくりしました(笑)。どなたか知り合いがいるのかなと思ったら、お店の名前だったんですよね。
大泉さん:
私もとにかく名古屋めしが好きなんです。来ると必ず、コンパルのエビフライサンドを頼むんですよ。
名古屋での撮影について
菅野さん:
撮影では春日井市や豊橋市など、たくさんの場所で撮影を行いましたよね。思い出深いのは、豊川市での子どもの頃の佳美ちゃんが道路を渡るのを躊躇しているシーンの撮影。古い時代設定だったので、その時代に合わせた車たちが一堂に集まって、かなり大がかりな撮影でした。この映画のために多くの方が協力いただいたことに感動した思い出があります。
福本さん:
私が印象深いのは、私のはじめての登場シーンの撮影です。西尾市の学校の前の坂道での撮影で、足元から写るのです。子どもの頃の佳美ちゃんから私へバトンが繋がる、好きなシーンです。
大泉さん:
ここ名古屋は、今作のモデルとなった筒井家の皆さんの故郷でもありますし、その場所で撮影させていただいたことは感慨深いですよね。また今後も続くキャンペーン中には、撮影中からずっと行きたいと思っていた佳美さんのお墓参りもできますので、そういった意味でも名古屋に来れてとてもよかったなと思います。
映画の試写を3人で観て、、、
大泉さん:
先日の完成披露舞台挨拶では、珍しく上映後にも皆様のまえに登壇させていただきました。主題歌のMrs.GREEN APPLEの「Dear」がとにかく良い読後感を与えてくれるんですよね。皆さん、涙は流されていたけれど、どこか爽やかな気持ちが伝わってくるような顔が印象的でした。
福本さん:
私も「Dear」の楽曲がとても好きで、ほぼ毎日のように聞いています。3人で試写を観た際は、エンドロールでお母さん(菅野さん)がすごい盛り上がっていました(笑)
菅野さん:
盛り上がりましたね~。その試写ではじめて「Dear」を聴いたのですが、家族の物語がこれからも続いていく、というメッセージが伝わってきて、とても感動したんです。気づいたら携帯のライトをつけて、腕をふっていましたね(笑)
大泉さん:
この人、立ち上がったんですよ。こちらは「いい映画だったな~」って浸っているのに、立ち上がって曲に合わせて腕を振っているんです。もうミセスのライブに来ているかのように。エンドロールが長かったから一度座ったけど、終わりがけにもう一度立ち上がってましたよね(笑) 僕はその時、今後菅野さんと試写は見ないと決めました。別日にしてくださいって言います(笑) あそこまで映画にぴったりな楽曲っていうのはなかなかないので、わかりますけどね。
菅野さん:
私も自分が出ている作品を見て、こんなにも盛り上がったのははじめてなんですよ。しっかり物語を知って作ってくださったんだと伝わってきましたし、エールというか、詩の内容がとても響いたんです。
この映画を通して感じてほしいもの
福本さん:
私は純粋にこの映画を観て、実際にこんなことができるんだと、家族の愛の力の大きさを感じました。あと、大泉さんの演技にとても感動しました。宣伝中はこんな感じですが、映画の中では「こんなにもお父さん頑張ってくれていたんだ」と、映像を見て改めて思ったんです。普段とは一味違う大泉さんをぜひ劇場で見ていただきたいです。
菅野さん:
私は今作を通じて、何かを成し遂げる強さというのは、自分のためだけではなく、家族や身近な人のためにこそ発揮されるのだなと教えてもらいました。ご存命されているご家族の実際のお話であり、思い出をお借りするような気持で撮影に挑ませていただきましたが、素直にたくさんの人に見ていただきたいと思える作品となりました。
大泉さん:
私はどこにいってもふざけてばかりで申し訳ないですが、この映画は、当たり前ですがほんとうに真面目に取り組みまして。素晴らしい映画に仕上がったと思っております。
よくお話することですが、この作品は大切な娘を失ってしまった家族の物語ではなく、その娘との新しい約束のために頑張っていく家族の物語だと思っています。
この映画を見た後、何か動き出さなきゃという衝動に駆られると思います。何かモヤモヤと悩んでいる方なんかは、この映画を観れば「そんな時間なんてもったいないから、とにかく前に進もう」と、後押しをしてくれるような作品です。日本中にこの作品が広がり、明るく新しい一歩をみんなで踏み出していけるといいなと思っております。
作品のモデル・筒井宣政さんと対談
その後は、今作で大泉さんが演じる坪井宣政のモデルとなった筒井宣政さん(東海メディカルプロダクツ会長)と対談。4人での対談は初となり、久々の再開を喜び合ったそう。
大泉さんは自身に娘がいることもあり「最初に話をいただいた時に迷った。でも「私はもう大丈夫だから…」と言える佳美さんの言葉を、どうしていうことができたのか知りたかった」と語りました。
筒井会長は「佳美は本当はもっと生きたかったと思う。私は何としても佳美を助けたかった。理屈じゃなくて、まさに映画の中に出てくるように「次は?」とつながっていった」と語り、「劇中で出てくる菅野さんの「次はどうする?」という言い方にやさしさが溢れていて胸に響いた」と感謝の言葉も伝えていました。
その後も大泉さんは地元のテレビ局をはしごして情報番組に出演。福本さんはバンテリンドームナゴヤへ移動し、始球式に挑戦し、名古屋凱旋イベントを締めくくりました。
名古屋を舞台に、絶対にあきらめない家族が起こした奇跡のような実話をもとにした映画『ディア・ファミリー』は、6月14日(金)に全国ロードショー。編集部も観させていただきましたが、ほんとうに希望にあふれた感動作です。ぜひみなさんに観ていただければと思います。
▼予告編はこちら
2024年6月14日(金)全国東宝系ロードショー
ディア・ファミリー
【原作】
清武英利「アトムの心臓『ディア・ファミリー』23年間の記録」(文春文庫)
【監督】
月川翔
【脚本】
林民夫
【出演】
大泉洋 菅野美穂 福本莉子 新井美羽 上杉柊平 徳永えり・満島真之介 戸田菜穂 川栄李奈 / 有村架純・松村北斗 光石研
【制作プロダクション】
TOHOスタジオ
【配給】
東宝
©2024「ディア・ファミリー」製作委員会
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