2023.12.20
12月8日(金)より全国公開中の映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
SNSを中心に話題を集めた汐見夏衛の同名ベストセラー小説の映画化。
戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生と、特攻隊員の青年の切ない恋の行方を描いたラブストーリーです。
人を愛すること、大切に思うこと、共に生きること−−。
今では当たり前のことが許されなかった時代に出会った、福原遥演じる親にも学校にも不満を抱える現代の女子高生の百合と、水上恒司演じる戦時中の特攻隊員の少年・彰の”時を超えた愛”が交差する、涙なしでは見られない感動作です。
公開から10日、12月18日の時点で動員83万人、興行収入10億円を達成し大ヒットスタートとなった本作。
舞台挨拶の会場となった名古屋駅前の「ミッドランドスクエアシネマ」では、全国でも4位の動員を記録。
朝一番の上映終了後に主演の福原さん、水上さん、原作者の汐見さんが登壇し、舞台挨拶を実施。観客からの質問に答えるなど終始和やかに進行しました。
-冒頭の挨拶-
満員のお客さんの大きな拍手で迎えられた福原さんは第一声でマイクのスイッチが入っていないことに気づき、慌ててスイッチを入れると「あ~~~」とマイクテスト。大きな笑いが会場中に広がり一気に和やかな雰囲気に包まれました。
福原:みなさん、こんにちは!加納百合役を演じました福原遥です。今日は朝からお集り頂き、ありがとうございます。楽しい時間を過ごしていってください。
水上:今日も絶好調ですね、福原さん!佐久間彰役を演じました水上恒司です。短い時間ですが、よろしくお願いいたします。
汐見先生:原作の汐見夏衛です。寒い中、こんなにたくさん、すごい!満席ですね!ありがとうございます!
福原:さっきひつまぶしをいただきました。めちゃくちゃ美味しかったです。今日は、衣装が全然体のライン見えないからお腹いっぱい食べても大丈夫なので食べまくりました(笑)
水上:それ隠すようなんだ!すんごい食べたんだね…。
福原:おいしかったね~♪
水上:あんまりフラッシュたかないであげてくださいね!
司会者:福原さん手羽先もお好きなんですよね?
福原:大好きですね♡食べたいです。
司会者:スタッフが用意してくれてるみたいで…。
福原:ほんとですか?じゃあもっと食べます(笑)
汐見先生:私は愛知に住み始めてもう10年経ったんですけど、コーヒーがとても好きでよく喫茶店に行くんです。
やっぱり愛知に来てびっくりしたのは、どこのお店に行っても当たり前のようにモーニングサービスがついてきて、どこのお店に行っても美味しいし、何時間でもいていいですよっていう空気のお店が多くて、よくそこで執筆をしています。
気になった喫茶店があったら、ぜひ行ってみていただきたいと思います。
福原:コーヒーね、好きです。
水上:詳しいけどお店の名前は出てこないと…(笑)。
汐見先生:コメダ珈琲によく行ってます!
水上:東京でも行けますよ(笑)。
汐見先生:ですよね…。
水上:東京でも行きます!シロノワール、美味しい。
福原:豆、豆も美味しいですよね!
福原:私はかき氷を2人で食べるシーンが一番印象に残っています。1番幸せな時間だったなって。
色々な感情があったんですけど、あんなに笑顔で過ごせた時間も少なかったし、 彰と2人だけの時間を本当に幸せに過ごそうとするあの空間が忘れられなくて、すごく好きです。
水上:(お客さんの印象に残っている”あるシーン”について)アキラの弱点であり、アキラのすごく魅力のある、あのシーンだったなと思っています。
その“あるシーン”は物語が大きく動く重要なシーンなので明かせませんが、ぜひ映画館で、どのシーンのことなのかな?と思いを馳せながらご覧ください。
汐見先生:ゆり畑の中で2人で最後に話すあの夢の話をするところが、 何回見てもちょっと泣いちゃって…。
夢を語るっていうところがとても 悲しくて、けどユリにとってその後の人生を決めるシーンでもあるのでとても大事なシーンだなと思いました。
水上:あのシーンがクランクアップのシーンですよね。
司会者:百合畑のシーンがここからもちょっと近い、静岡県袋井市の「可睡(かすい)ゆりの園」で撮影されました。
汐見先生:主人公の名前を考える時に、いつも先にキャラクターの設定ができていて、どんな名前にしようかなって考えることが多いんですが、百合はとてもまっすぐで強くて 純粋で凛とした女の子っていうイメージだったので、それに合う名前をつけたいなって考えていました。
あと 戦時中の時代でもあんまり違和感のない名前にしたいなっていうのがあって…その当時の日本人の女の子の名前であったものを探しました。
ちなみに私のひいおばあちゃんの名前が「ユリ」さんなんですけど、そのイメージもあって、ゆりっていうお花のイメージとても合うなと思って決めました。
福原:撮影時はユリの花がほんとに自分たちの周りぐらいしかなくてポスターのユリ畑全体はCGので、私たちもあの完成版を見て、「あ、こんなに綺麗なんだ」っていうのをそこで初めて感じました。
あと、完成披露試写会の時に、そのすごい数のユリに囲まれた際、香りもほんとにいい香りですし、 すごい一輪一輪おっきくて凛としていて、本当になんとも言えない幸せな気持ちになり、「あ、素敵だな」って感動しました。
水上:可睡ゆりの園で撮影したのが、もう全体のクランクアップで、初めて彰が百合をあの丘に連れていくのもその日に撮ったし、最後の夢を語るシーンもその同じ日に撮ったので、そういった意味で本当になんかクライマックスだった。
撮影の前からいろんなことをお話し合いしながら積み上げてきたものが、結集してるような感覚。「あ、やっと終わるな」というか、「終わっちゃうな」というか、もう本当に終わるっていう気持ちでいっぱいでしたね。
水上:なんかね、殴り合ったりしてみたいですね!
福原:あー、ちょっと、いやいやいやいやいや…。
でも本当にいっぱい支えてもらって、戦友というか、 本当にこの作品を見終わった後に、彰が水上くんでよかったなってすごい思えるぐらい支えてもらったので感謝しているんです。
水上くんはほんとにしっかりしていて、1つ年下なんですけど、年下には全く見えなくて…。なんでお兄ちゃん役とかでやりたいですね。お兄ちゃんってついていく感じで(笑)
水上:僕は仲の悪い感じでやってみたいね!1回愛し合う役をしてるからこそ、次は貶め合うようなね…社会派ドラマとかでね、やってみましょう。よろしくお願いします。
汐見先生:映画見た後に、すごく心に余韻が残るというか、自分の生活を見つめ直すきっかけになるような映画だなと私も見て思いました。
さらに、自分自身も日々の生活をもうちょっとしっかりしていかないといけないなってとも思わせてもらいましたので、そういうお気持ちをご友人とかご家族にも伝えていただいて、劇場へ呼んでいただけたら嬉しいなと思います。
水上:ぜひこの作品をきっかけに戦争ってどういうことなんだろうって、実際私知らないなとか、これはこういう事かなとか、今起きてることだったりみたいなことに対してこう目を向けるきっかけにこの作品がなったら嬉しいです。
その第1歩として家に帰った後、大切な人だったり、喧嘩してる人だったり、ごめんねとか、ありがとうとか、そういう愛ある言葉をぜひ掛けてあげてください。
福原:私自身はこの作品を見て、ほんとに今普通にこう生活していることが当たり前じゃなくて、すごく幸せで、 自分の大切な人がいて、おいしいご飯食べて、夢があって、好きなことに向かって歩めるその幸せさ、ありがたさっていうのをすごく感じた作品でした。
なので、皆さんなんかこの作品を見て何か感じたことがあったりしたら、 ちょっとこう動いてみようかなとか、なんか考える、なんか行動できるきっかけになる作品になればいいなと思ってますし、もしいいなって思っていただけたら、大事な人を連れてきたりとか、周りの人に色々話してください。
あとSNSも見させていただいてるんですけど、皆さんの感想などあれば書いていただけたら嬉しいです。
目覚めると、そこは1945年の日本
初めて愛した人は特攻隊員でしたー
親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合(福原遥)。
ある日、進路をめぐって母親の幸恵(中嶋朋子)とぶつかり家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、目が覚めるとそこは1945年の6月…戦時中の日本だった。
偶然通りかかった彰(水上恒司)に助けられ、軍の指定食堂に連れていかれる百合。そこで女将のツル(松坂慶子)や勤労学生の千代(出口夏希)、石丸(伊藤健太郎)、板倉(嶋﨑斗亜)、寺岡(上川周作)、加藤(小野塚勇人)たちと出会い、日々を過ごす中で、彰に何度も助けられ、その誠実さや優しさにどんどん惹かれていく百合。
だが、彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だった…。
【監督】成田洋一
【原作者】汐見夏衛
【脚本】山浦雅大 、成田洋一
【出演】福原遥 、水上恒司、伊藤健太郎、嶋崎斗亜、上川周作 、小野塚勇人、 出口夏希、 中嶋朋子、 坪倉由幸、松坂慶子
【配給】松竹
©2023「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」製作委員会
2023.12.20