2023.08.28
世界で最も有名な劇作家シェイクスピアによる不朽の名作「ロミオとジュリエット」が9月13日(水)の東京公演を皮切りに日本各地を回ります。愛知県には、東海市芸術劇場大ホールにて10月14日(土)・15日(日)にやってきます。
物語の舞台は、イタリアのヴェローナ。そこに住むモンタギュー家とキャピュレット家との間の長年の対立を背景として、若きふたりの恋を描いた悲劇です。
激しくもたった5日間の恋を表現するロミオ役は、ドラマや映画に引っ張りだこの高杉真宙。ジュリエット役には若手実力派俳優の中でも輝きを増している藤野涼子。
今、最も旬な若手実力派俳優が10代の若き疾走する恋、仲間との友情、熱き衝動を、どのように演じるのかも注目です。
先日、公演に先駆けて行われた取材会で、舞台「ロミオとジュリエット」主演の高杉真宙さんに見どころや注目ポイントなどを伺いました。
高杉:プレッシャーを感じています。シェイクスピアの作品は、もちろんいつか出演したいなと思っていました。ロミオとジュリエットもその中のひとつ。
ただロミオとジュリエットの登場人物は10代なので、僕の今の年齢的にも結構ギリギリのラインだなと思いました。今回はそのギリギリでお話をいただけて嬉しかったですし、台本を読んでいくと、セリフは長くて多いし、セリフの言い回しも難しいので、プレッシャーはすごく感じていますね。
高杉:セリフに込められた思い・意味を、見ながら考えさせてくれるところですかね。
詩的な表現が多くて、例えば、「本当に、あなたのことが好きです」という言葉を何十行にもして伝えるのは、僕はできないなって思うんですけど、 魅力的なことだとも思うんですよね。
僕は美味しいものは「美味しい」しか言えないし、面白いものは「面白い」しか言えないし、 好きなものは「好き」だとしか言えないから。
だから、そういう、ひとつの言葉にいろいろなものを付け足して豊かにして伝えるということの魅力ってすごくあるなって。僕はセリフを言っていて長いなって思うときもあるんですけど、言葉は面白いし…そういうところが魅力的なのかなと。
高杉:(様々な俳優が演じている「ロミオとジュリエット」を自身が演じることについて)毎回演じている人が違うということは、台本を読んでいる人たちが違って、それを理解する人たちが違うということ。
その人その人が理解したものによって変わると思うので、そこの違いが出るのかなと…違ったらいいなって思っています(笑)
高杉:和やかな方で、すごく話しやすいですね。安心させてくださるような…。
高杉:何より読み合わせをしてみて、ジュリエット役である藤野さんのお芝居や言い回しの中で、リズムのようなものがあって、それがすごく重要だなと思いました。
詩的な表現が多くそれがお芝居になると、藤野さんは藤野さん自身のリズムの中でセリフを言っているんですけど、この作品のリズムを壊さずに藤野さんのリズムが調和していくというか、手を取り合って進んでいく感じが気持ち良くて…いいなそれ、羨ましいなと思いながら彼女の芝居を見てしまいます。
高杉:まだ読み合わせの段階なので、固まってはいないんですけど、藤野さんのような独特のリズムでセリフを発せられるように僕もなりたいです。
セリフは、区切る部分などによって意味や捉え方が変わってしまうんです。きちんとそのセリフの意味が伝わるように、まずは全体のリズムを崩さないようにキレイに伝えること。
そして挑戦ということで言うと、キレイだけでは感情が伝わらないので、そこにどういう意味があって、どんな感情があってという部分までお客様に伝えられるように演じることが、今回の目標のひとつです。
高杉:どうやって覚えたらいいんですかね。本当に悩みですよ。
毎回、先輩に「どうやって覚えてるんですか?」と聞いているぐらいです。やっぱり時間かけるしかないんだなっていつも思います。
僕はちなみに、歩きながらずっと台本を持って喋るっていうことしかできないですね。本当にずっと同じところをぐるぐる、ぐるぐる回ってセリフを覚えるっていうのが僕の覚え方なんですけど、最近はある程度覚えたら、さんぽしながらセリフを言ったりとかしてます(笑)
高杉:少し前に、2~3週間ぐらい名古屋で撮影する機会があって、美味しいものをたくさん食べました。やっぱりひつまぶしが一番好きですね。
撮影で地方へ行くことはよくあるんですけど、特に名古屋は文化がある街だと思います。住んでいる方や服装、食事など名古屋らしい文化がすごく確立されているなって思いながら、過ごしていました。
高杉:今回『矢場とん』にひとりで行こうと、歩いて30分ぐらいかけて行ったのに閉まっていたことがあって。隣のひつまぶし屋さんに行こうと思ったら、残念ながらそちらも閉まっていて…。
仕方なく「ここは空いてます」という看板を見つけたので、そちらに向かいました。すると、お店の前に顔はめパネルがあったので、近くにいたお母様にお願いしてひとりで撮ってもらいました。顔はめパネルを見つけると普段から撮るようにしているので(笑)
イベント情報
舞台『ロミオとジュリエット』
2023.08.28