NAGOYA.(ナゴヤドット)

泣けるほどに美しい―。名古屋発インストバンドThe Hey Song 結成のこと新アルバムのこと。

―結末であり、それが新たな始まり。

 ”The Hey Songらしい”音楽の形、というのができたと思っています。

The Hey Song

 

 

生まれは埼玉、幼少期に愛知県小牧市に拠点を移し、現在は名古屋のライブハウス『伏見JAMMIN’(ジャミン)』の店長でもあるベーシスト落合”キット”慶太さんと、名古屋出身のピアニスト芝田育代さんによる、インストゥルメンタル・ミュージック・バンド The Hey Song。

 

「若い時は東京への憧れもあったんですけど、ちょっと年齢も落ち着いて、今では名古屋が居心地いい(笑)。JAMMIN’のこともあるし、特に名古屋を出ようとも思っていません」(芝田)

 

「正直東京都内にいた方が、いい案件の仕事が来たりもするのかもしれないんですけど、名古屋にいた方がおいしいこともあって」(落合)

 

愛着のある名古屋を拠点に、正式にThe Hey Songとして活動が開始されたのは2018年11月。

 

「きっかけは、ADAM atの年末恒例小牧ワンマンライブにて、オープニングアクトに出演する際、好きなバンドメンバーを集めていて、キーボードとして声をかけ一緒にやったのが始まりでした。1回限りの出来事だと思っていたんですけど、評判が良くて、欲が出ました。他の方にも弾いてもらったりしたんですけど、いくちゃん(芝田さん)が圧倒的にハマるなと思って、一緒にやりましょう、と」(落合)

 

「私もインストバンドをずっと組みたいと思っていて、インストを本格的にやりたいと思っている方が、しかも名古屋で近くにいて、とてもラッキーだったなと思っています。」(芝田)

 

2019年発表したデビュー・ミニ・アルバム『seed』では、デビュー作品にも関わらず、Tower Rscords デイリーJazzチャート1位、iTunes Store Jazzアルバム・チャート1位を獲得し話題に。そして2020年5月13日には前作に続く2nd ミニ・アルバム『New Horizon』がリリースしました。

 

「前作『seed』はポップで疾走感があり、分かりやすい楽曲が多かったのですが、今作ではよりエモーショナル(感情的)になれる楽曲を多く取り入れ、バリエーション豊富な1枚となりました。」(落合)

 

 

泣けるほどに美しい――――。

日常を映画のワンシーンに彩る、あなたが主役のサウンドトラック。

 

 

そんなテーマをもとに製作されたアルバムは、まるで映画を観ているかのように、ストーリーが広がる楽曲が印象的。タイトルを見て、曲を聞いて、ああこの音楽は日常のこうゆう場面にぴったりだな、なんんて想像力を膨らませながら楽しむことができるのがThe Hey Songの音楽だ。

 

映画のタイトルやキャスト名から名付けられた曲名も面白い。例えば英国俳優エディ・レッドメインをイメージした2曲目「Eddie’s」や、映画モールスをイメージした5曲目「Morse」。

 

「「Eddie’s」は今作のリード曲ですが、前のアルバムがリリースされたことから実はもう完成していて、やっとレコーディングできた曲。ライブでも何回も演奏してきた中で、だんだんとアレンジが変わり、弾いている時の情景もいろんな場面がよぎり、思い出深い一曲になりました。」(芝田)

 

「僕がとてもエディ・レッドメインが好きで、この人を主役に、もし自分が映画を作るとしたら、その時に使いたい楽曲を、という気持ちで作りました。」(落合)

 

普段も映画から音楽を作ることが多い??

 

「私は映画もそうですけど、日常でのすごい衝撃的な出来事や、悲しかった出来事など、心が大きく動かされたときにピアノに向かうことが多いですね。ライブとかでとてもかっこいいアーティストの音楽を聴いた時に、こうゆう音楽を作りたいなと思って、曲作りをすることも。」(芝田)

 

「僕は反対に、物語やシーンは関係なくメロディやリフを作ってから、アレンジを重ね、その過程で見えてくる情景に焦点を合わせて広げていく、、ちょっと数学的な方法で曲作りをすることが多いです。情景から曲作りをすることもあるのですが、そうじゃないパターンの方が実は多いです」(落合)

 

 

そんな対照的な曲作りから紡がれるThe Hey Songの音楽。タイトル曲である8曲目「New Horizon」は、これからのバンドの華々しい未来を予感させる美しいメロディだ。

 

「今後どうゆう音楽がやりたいか、という2人の思いが詰まっているのがこの「New Horizon」。まだここで終わりではなく、今後に繋げていきたい、という思いを込め、アルバムタイトルにもなりました。ほかの曲調とも少し違っていて、ずっとみんなで演奏している楽曲が多い中、この曲は私の音から始まり、徐々にほかの音が足され、最後には全員の音が合わさる。展開が激しい楽曲となっています。」(芝田)

 

「プロローグ的な気持ちを込めつつも、あえてエピローグ的な位置づけに配置しているのは、結末であり、それが新たな始まりであることを伝えたかったから。バンドの方向性というか、”The Hey Songらしい”音楽の形、というのができたと思っています。」(落合)

 

ずばり今後の目標を教えて下さい。

 

「様々な音楽を作っていますが、その中でも多くの人に、”自分にとって特別な曲だ”と思ってもらえる楽曲を、もっともっと作っていきたいです。」(芝田)

 

「日々の中で寄り添えるシーンを増やしていけるように、音楽を作っていきたいなと思います。ライブでいったら、名古屋でもっともっとインスト文化を広めていきたい思いもあるし、インストバンド主催のフェスの開催だったり、名古屋・愛知で盛り上げていきたいですね。」(落合)

 

最後に、映画好きなお二人に、おすすめの映画を聞いてみました。

 

「自粛中、たくさんの映画を観たのですが、、、「インターステラ―」はここ数年観た映画の中でとても面白かったです。壮大で奥が深くて、何度も観返したくなる作品」(芝田)

 

「私のオススメは「リトル・ミス・サンシャイン」。家族でミニバスに乗って、娘の美少女コンテスト会場へ向かう道中の物語なんですが、家族みんながそれぞれ問題を抱えていて、そのどれもが解決はしないのですが、なぜか最後ハッピーエンドになるというのがとても好きで。様々な問題で渦巻く現代にもピッタリかなと思います。」(落合)

 

 

The Hey Songプロフィール

ベーシスト落合”キット”慶太とピアニスト芝田育代によるユニット。映画音楽に影響を受けて、「日常を映画のワンシーンに」をテーマにインストゥルメンタル音楽の可能性を追求。活動を開始したばかりの新人バンドにもかかわらず、ドノヴァン・フランケンレイタ―JAPAN TOURのオープニング・アクトに抜擢され注目を浴びた。現在は愛知県@FM「J@MMIット!!」、静岡県SBSラジオ「ADAM atの詞がないラジオ」にて、落合”キット”慶太がADAM atと共にパーソナリティを担当。

 

【オフィシャルサイト】

https://theheysongband.wixsite.com/official

【オフィシャルTwitter】

アカウント:@The_Hey_Song_jp

【オフィシャルfacebook】

https://www.facebook.com/theheysong

【オフィシャルInstagram】

https://www.instagram.com/theheysong_jp/

【Youtubeチャンネル】

https://www.youtube.com/channel/UC8oyB7n-GTzSEdQc9_rL4uA?view_as=subscriber

 

 

NEW RELEASE

Album 『New Horizon』 発売中!

泣けるほどに美しい――。日常を映画のワンシーンに彩る、あなたが主役のサウンドトラック。デビュー・ミニ・アルバム『seed』に続く2nd ミニ・アルバム『New Horizon』は楽しくもあり、時に感情的。さらに幅が広かった1枚に。

〈ビクターエンタテインメント〉

NCS-10237 1,800円(税別)

 

 

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