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森川葵/清水くるみ/榊原有佑監督が知多半島にやってきた!知多半島映画祭2019レポ

11月2日(土)・3日(日)、知多半島にある東海市・東海市芸術劇場 大ホールにて『知多半島映画祭』が開催されました。このイベント、5つの市、5つの町からなる知多半島を、映画の力で盛り上げようというもの。なんと今年で9回目と、歴史あるイベントです。

 

今年も豪華なコンテンツ、ゲストが揃いました。

上映する映画や招くゲストが“知多半島にゆかりのある”ことも、このイベントの特長です。知多半島からステキな映画を生み出す監督、俳優・女優さんが多く排出されていると知れるのは、地元の皆さんにとっても嬉しいですし、なんだか勇気や希望、自信を与えてくれますよね。

 

上映作品『栞』
ゲスト:東海市出身 榊原有佑(さかきばら ゆうすけ)監督

ある一人の理学療法士に焦点を当てた、実話に基づく物語『栞』。この監督・脚本を務めたのが榊原有佑さんです。東海市で生まれ育ち、理学療法士として三重県の病院で勤務した後、映画の道に進んだという、少し変わった経歴をもたれています。

 

この作品は、そんな監督自身が放った言葉や、言われた言葉、観た光景など、自身の経験から切り取り紡がれた物語。特に心掛けていたのは「現実にないことは書かない」「自分が体験したことを嘘なく描く」ことだったと語る監督。

 

エピソードの一つ一つがリアルで、稀なケースではないのだとおっしゃっているのが印象的でした。映画終盤のメッセージは監督自身のメッセージとも重なる部分があるそう。「映画を見て何か感じでいただけたら」と語っていました。

 

現在は東京で活動をされている監督ですが、東海市50周年のシティプロモーション動画も担当されています。プロモーション動画の撮影時に見つけた新しいカフェ「LUSH WASH CAFE」や、南加木屋駅の「ヤマザキYショップ」で売っている手作りワッフルなど、地元トークに花が咲きました。

 

いつかこの地元・知多半島で長編映画を撮影することが夢だと語った監督。現在はドキュメンタリー作品やドラマ作品の予定も控えているそうです。今後の活躍にもぜひご注目ください!

 

上映作品『青の帰り道』
ゲスト:大府市出身 清水くるみ

 

7人の若者の青春と挫折、それぞれの人生模様を描いた映画『青の帰り道』。最近では『新聞記者』という作品でも話題を集めた藤井道人監督の作品です。この中でも、家族とうまくいかず上京を決めたキリを演じた清水くるみさんが登場しました!

 

大府市出身の清水くるみさん。「映画祭や舞台だったり、地元で仕事ができることはやっぱり嬉しい」と語りました。

 

作品に関しては、訳あって2年かけて作り上げた作品ということや、同世代の役者に囲まれ、みんな一丸となりこの映画で、この役で結果を残す覚悟をもって挑んだ作品なだけに思い入れも強かったよう。

 

「母親を演じる工藤夕貴さんの演技が温かかくて。例えば、何回かテイクを重ねると涙腺が枯れて涙が出なくなってしまうのですが、言葉の表現をあえて変えてくださって、そうするとまた違う感情が生まれて涙を流すことができたり。私がどんなボールを投げても、それに対して全部違う形でボールを返してくださって。セリフではなく、ほんとに会話をするように演じることができるので、自然と感情も出てきて、とても素晴らしい女優さんだなと思いました。私も工藤さんの年齢になった時には、そうゆう相手に影響を与えられる役者になりたいなと思いました。」と語ってくださいました。

 

2020年6月には渡辺直美さん主演の舞台 ミュージカル『ヘアスプレー』への出演が決まっています。

「今日のように、自分が出た映画を持って地元に戻ってこれるよう、映画にもたくさん出ていきたいと思っていますので、これからもどうぞ応援をよろしくお願いします」

 

上映作品『賭ケグルイ』
ゲスト:東海市出身 森川葵

テレビドラマシリーズseason1、season2を経て劇場版が公開された『賭ケグルイ』。注目の若手役者が勢揃いする中、season1から主要メンバー 早乙女芽亜里役を務めた東海市出身・森川葵さんが登場してくれました。

 

 

「地元のホールで皆様の前に立たせていただき光栄です。皆さん、ただいま」と微笑みました。

 

Season1から長いつきあいになる早乙女芽亜里という役。同時期に他の役柄も務めながらの撮影となっていたそうで、「ツインテールや学生服など、見た目がインパクトあるので、この姿になると芽亜里に帰ってきたな、と感じていました(笑)」

 

印象的なのはライバル(?)の矢本悠馬さん演じる木渡潤との掛け合いのシーン。「一緒にお芝居をしているとアドリブについていかなくきゃいけなくて、笑いそうになるのをこらえながら必死に全力で芝居をしていました。」と話してくださいました。

 

今後の予定では2018年に公開をした『嘘八百』の続編となる『嘘八百 京町ロワイヤル』の公開が2020年1月31日に控えます。中井貴一さんと佐々木蔵之介さんのW主演となる大人のバディムービー。森川さんは中井貴一さんの娘役を演じています。

 

お二人との共演に関しては「現場を作りあげるオーラというか魅力というか、やっぱりスターだなって思いますね。でも親子の距離感を演じやすくするためか、気さくに話しかけてくださったりラフに接することができて。クランクインする前は緊張や不安があったんですけど、会ってみると何をしても受け止めてくれるような大人の包容力を感じました」

 

その他中京テレビの『それって!?実際どうなの課』というバラエティ番組にもレギュラー出演しているなど多岐に渡り活躍している森川さん。今後やってみたい役はと聞かれると、「そろそろ大人な恋愛をする役をやってみたいなと思います」と話しました。

 

「舞台挨拶とかでもあまり舞台に一人で立つという機会はないので、今までにない緊張感を味わいました(笑)。バラエティも毎週出ていたり、まだ情報解禁前ですが、つい先日映画の撮影を撮り終えたりと活動をしておりますので、今後ともぜひ応援いただけたらと思います。」