名古屋きってのパワフルな街・大須を舞台にぶーちゃんと、みそかつ屋の家族が繰り広げる、おかしくもほっこりするドタバタ人情ギャグコメディです。
ぶーちゃん役に「グラゼニ」凡田夏之介役の落合福嗣、たくろう役に「妖怪ウォッチ」 ケータ役の戸松遥、姉ちゃん役に「あっくんとカノジョ」片桐のん役の諏訪彩花、父ちゃん役に「おそ松さん」お そ松役の櫻井孝宏、母ちゃん役に「Dr.スランプ アラレちゃん」則巻アラレ役の小山茉美、じいちゃん役に「弱虫 ペダル」手嶋純太役の岸尾だいすけ、ライバルの安藤くん役に「ドラえもん」ドラえもん役の水田わさび、センチ ネル役にコスプレイヤーのえなこ。観音様役には「ルパン三世」三代目峰不二子役の沢城みゆきが担当するなど。
多くの愛知県・名古屋にゆかりのある超豪華声優陣が参加していることでも話題になっているこちらの作品。
公開初日には監督・加藤道哉さん、ぶーちゃん役の落合福嗣さんが登場!
場所は名古屋市・中区大須の矢場町本店横。芝生がひかれたスペースに、新たに大きなスクリーンが登場!
公開初日には監督・加藤道哉さん、ぶーちゃん役の落合福嗣さんらが駆け付けて製作の裏側を語りました。
―監督を引き受けた経緯を教えて下さい
(監督)
鈴木社長が“ぶーちゃんを動かしたい”という話をよくしていて、最近アニメ業界でも失われつつある、家族とか人情ものをやれるのであれば引き受けます、とお話ししたのがきっかけです。まあその時は半分酔っぱらっていたんですけどね(笑)。でもほんとに人情ものって、自分が子供のころはたくさん見ていたんですけど、アニメーションの中で減ってきていて。こうゆう機会にやらせてもらえるのは有難いなと思っています。
オリジナルアニメーションなんですが、自分が子供の頃、鈴木さんの家に遊びに行って見ていたままを膨らまして作っています。まだ矢場とんさんが売れる前で、店も小さくて結構茶色い店でしたよね(笑)。
―なぜこんな豪華スタッフ・キャスト陣なのか。
(監督)
アニメーションって人気商売だったりするので、かわいい女の子をたくさん出したり、ロボットをたくさん出したりが多くって。なのでみんなも“こうゆう人情ものを作りたかった”っていう想いがすごいあったのだと思います。アニメーターの友人たちに声を掛けたとき、人の集まりがよかったんです。
またキャストに関しては、音響監督の長崎さんに、人情もので、矢場とんさんのアニメーションになります、って話をしたら「よし、じゃあ名古屋弁でやろう」ってなりまして。気づいたらこんな豪華になってしまいましたね。
一番最初に決まったのが、ブーちゃん役の福嗣くんなんですよ。ぶーちゃんの優しいイメージと、福嗣君の優しいイメージが重なっていたんだと思います。
―アフレコ現場の雰囲気はどうでしたか?
(落合さん)
雰囲気はすごいよかったですよ。ただ台本のセリフは全部標準語で書かれていて、本番直前に「これ名古屋弁でやりたいんだけどさあ」って言われて(笑)。名古屋弁っていっても、地域によってちょっとずつニュアンスも変わってくるし、みんな「どうしようどうしよう」って(笑)。
そしたら、観音様とぶーちゃんはヒトじゃないので標準語でいいですって言われて、僕と沢城さんは内心ホッとしていました(笑)。一番苦労していたのは岸尾さん(じいちゃん役)ですね(笑)。こってこての名古屋弁を、アフレコの15分前に即興で行うって、すごい現場でしたね。
(監督)
実は若干狙っていたところもあって。僕らからしてもおじいちゃんの名古屋弁ってよくわからなかったりするじゃないですか。それに最近の名古屋弁って、いろんなものが混ざっている印象もあるから、フレッシュな感じで行きたかったんですよね(笑)。
(落合さん)
あとは、だいたいあの豪華メンバーだと、みなさんのスケジュールが合わなかったりして別撮りになることが多いんですけど、今回はえなこさん含めみんなが集まって。最近のアフレコ現場の中でも、同じマイクでアフレコができるっていうのは、すごく貴重だったなと思います。
(監督)
みんな、基本に戻りたくなったんだと思います。昔のアフレコ現場では、収録して打ち上げしてみんなで飲んで、反省を言い合うのが普通でした。なかなか忙しくなってバラバラになっていたので、今回矢場とんさんにアニメを作らせていただいてよかったですね。
―ぶーちゃん役のオファーを受けたときはどう思いましたか?
(落合さん)
マネージャーから連絡が入って「矢場とんって知ってますか?」って言われて、もちろんですよ!って(笑)。名古屋に来たら「矢場とん」を食べるっていうのが名古屋の楽しみの一つでもあったので、ほんとに楽しみでした。
あとは、矢場とんが舞台で、ぶーちゃんが主人公って聞いて、「食べられちゃわないかな。大丈夫かな」って心配でした(笑)。ひとまず3話までは食べられずに済んでよかったです。とんかつの仕込みのシーンでは、アフレコ現場でもみんなですごい笑ってたんですよね。“これ大丈夫?”って。
(監督)
みんな、これギリギリだよって言ってましたね(笑)
(落合さん)
ぶーちゃんがとんかつの仕込みをするってね。いや~すごい攻めたアニメだなって思いましたね(笑)
―このアニメの配信方法を教えてください
(鈴木社長)
基本的にネットに乗せたりはしません。大須の万松寺だったり、招き猫のところだったりスクリーンがあるところで少しずつ流していきたいと思っています。大須の中のいろいろなところで流して、街を歩きながら1話ずつ見ていくとか、“大須に来なければ見れない”ものにしたいと考えています。
もちろん店舗や、この本店横のスクリーンでも随時流していく予定です。
(監督)
大須は、自分も子供の頃すごくお世話になった町なので、大須のアニメを作ること、大須にこなければ見れないっていうのもすごく賛成です。
あとは、完全に良質なアニメとは言い切れないですけど、子供がゆるくほっこりできるアニメーションが作れたらいいなと思っていたので、矢場とんさんの「子ども食堂」や子ども向けのイベントなどでも無償で配れたらなと思っています。
(鈴木さん)
あとこれ、準備できているのは今のところ3話までなのですが、一応12話まであらすじが出来ています!ただ非常に豪華なスタッフ・キャスト陣なので、どこかでスケジュールが合ったタイミングで少しずつ作っていきたいなと思っています。
4話目まだか、5話目まだかとかは、監督のツイッターにプレッシャーをかけていただければなと思います(笑)。皆さんの声が大きければ大きいほど、またみなさん集まってくれると思います。
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現在矢場町本店横のスクリーンにて、第1話〜3話までを公開中!大須にお立ち寄りの際はぜひ注目してみてくださいね!
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店舗名:矢場とん 矢場町本店
住所:名古屋市中区大須3-6-18