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西尾市で見つけた『#サステナライフ』第1弾。誰でも簡単にできる、SDGs・カーボンニュートラルのお話。

“SDGs”、“カーボンニュートラル”という言葉を耳にする機会がますます多くなってきていますが、自分自身が具体的に何を取り組めば良いのか?分からない人も多いのではないでしょうか。

 

そのような状況の中、“ゼロカーボンシティ”を表明した西尾市の中村健市長にお話を伺いました。

 

“ゼロカーボンシティ”を表明した西尾市 中村健市長にインタビュー

―2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出量を実質ゼロにする”ゼロカーボンシティ“を表明されました。

「カーボンニュートラルだけでなく、SDGsをはじめ、環境に対する意識の高まりや国際的な問題となっている中で、西尾市としても他人事ではなく、主体的に取り組む必要があり、決意として”ゼロカーボンシティ“を表明させていただきました。西尾市は西三河の一角ということもあり、自動車産業が非常に盛んで、産業界としてもCO2排出削減にどのように取り組んでいくのかということは、大きな課題でもあると思っています。行政としての宣言でもありますが、西尾市という街としてどう取り組んでいくのかという問題意識も持っています」

 

―持続可能な街づくりについて、必要だと思うことを教えてください。

「これまでの社会では、利便性を過度に求めてきたがゆえに、結果として環境が犠牲になってしまった面は否めません。環境に配慮する生活というのは、時に利便性が低下したり、手間が増えて面倒に感じることもあるかと思います。制度を作ったり、啓発活動も行っていきますが、結局はひとりひとりが環境に対する意識の大切さを理解して、生活に取り入れていけるのか、ということに尽きます。また、高すぎる目標ではなく、やれることから取り組んでいくことが大切ではないでしょうか」

 

―SDGsについて意識していることはありますか?

「SDGsは幅広いですが、仕事の部分ではジェンダーに関してはひとつの大きな問題意識を持っています。時代の流れとしてジェンダー平等に近づいてはいるものの、そのスピードはまだまだ遅くて、それを加速するためには政策的なプッシュやトップによるメッセージが大事だと思っていますので、人事面なども含め意識しています。また、SDGsだけではないのですが、西尾市のゴミ問題に関して、ゴミの排出量が施設の処理能力を超えかねないという切迫した状況にあり、ゴミの排出量を減らしていくことにも力を入れています。プライベートでは、エアコンの設定温度を28℃にしたり、外出する際にしっかり電気を消すなど、ちょっとした意識を持って地道に取り組んでいますね」

 

雑がみ分別袋を全戸配布しました。現在、クリーンセンターで処理する燃えるごみの中には紙類が約40%含まれており、雑がみを3%分別すれば、処理費約2,000万円が節約できます。

 

―SDGsの認知度を高めるために、何が必要だと思われますか?

「まずは、SDGsとは何ということからスタートする必要があります。17の目標の中でも、市としてある程度ポイントを絞りながら、市民の皆さんにメッセージを伝えていきたいと考えています。そこを入口としてまずは関心を持っていただければ、他にもどのような目標があるのかなど、自発的に調べていただくことで、認知度アップに繋がっていくのではないかと考えています」

 

―SDGs、カーボンニュートラルの輪を広げるためにメッセージをお願いします。

「考え方を知れば、多くの方に賛同いただけると思いますが、それを日々の行動に取り入れていくことにはハードルがあります。大きな目標を達成するために、いきなり180度生活を変えるというのではなく、今の生活の延長で何ができるのかという、まずはストレスなくできることから実践していくことが大事だと思いますので、そこから一緒にはじめていきましょう」

 

中村健市長/昭和54年4月25日生まれ。大阪大学 法学部卒業。西尾市議会議員を経て西尾市長に。現在2期目。趣味は旅行と読書で、座右の銘は“切磋琢磨”。

 

 


西尾で見つけた日常に取り入れたいサステナブルで可愛いアイテムを紹介します。


今注目の“食べる器”でアウトドアをもっと楽しく!

捨てる器から、最後まで美味しい器に。要望に合わせ様々なパターンの器をオリジナルで製作可能。

 

様々なシチュエーションで利用したい”食べる器“

キャンプやバーベキューの際に使用後の器を洗うのが大変だったりお祭りなどのイベント時に食べ終わった後の器をずっと持ったまま歩いたり…なんてことありませんか?そんな悩みを解決してくれる嬉しいアイテムが、”食べる器(可食容器)“。自動車部品を中心に、産業用ロボットや医療系部品などを製造する『榊原精器株式会社』が販売を行っています。

 

じゃがいもでんぷんを主原料にした器は、食べることができるのはもちろん、えびせんべい、焼きもろこし、紫いもなど、様々な味があるので、バーベキューで焼いたお肉や、屋台での焼きそばや唐揚げ、さらにはスイーツ系まで、上に乗せる食べ物と組み合わせて食べることもできるんです。また、オリジナルの形・味・色で製作も可能とのことです。

 

アウトドアの際に使用すれば器のゴミも出ず、子どもと一緒にSDGsを体験するキッカケにもなり、食育を学ぶこともできます。お父さんやお母さんが器を食べている、ただそれだけで子どもは興味を持ってくれるはずです。

 

オシャレなデザインで個包装されているので置いておくだけでも写真映えになりそう。

 

先日、バンテリンドームで開催された中日ドラゴンズの試合でも”食べる器“が使用され、「料理を食べた後でも器を食べながら観戦できる!」と好評だったようです。見た目もオシャレでアレンジ次第で様々なシーンで使用できるので、SNS等でアップすればたくさんの「いいね!」が付きそう!ゴミの削減にもなり、手軽に環境問題に取り組める、そんな新しい器をぜひ使ってみては。

 

 

【取材先企業】

榊原精器 株式会社

西尾市花蔵寺町五貫目東48

0563-52-1621

https://www.sakakibaraseiki.com/

自動車部品を中心に、産業用ロボットや医療系部品などを製造。確かな技術と設計開発から量産にいたるまで自社生産できる一貫体制を強みとしています。

【お話を聞いたのはこの人】

代表取締役 社長 榊原基広さん

食べる器の開発で重要な役割を果たした榊原精器。榊原社長は、子会社のあるタイの海辺にあるゴミを見て「何とかしたい」と感じていたそうです。

 

宅配&まとめる包装でみんなにやさしいクリーニング

薄いビニール資材による包装と2枚重ね包装は地球に優しいだけでなく、お客様の負担を減らす心づかいでもあります。

 

こんなクリーニング屋さん知ってましたか?

大切な服を長く着るために大事なクリーニング。仕上げたばかりの服は、自然と気分もシャキッとします。その反面、包装ビニールやハンガーなど不要なものが増えてしまうことも。

 

丁寧な仕上がりに定評のある『はやしランドリー』は、衣類を集配してくれる宅配型のクリーニング屋さん。『はやしランドリー』ではビニール袋で衣類を包装する際に、極力薄い包装資材を使います。また、シャツを2枚重ねにしたり、スーツのジャケットをパンツと一緒にするなど、私たちの出すゴミの軽減にもつながる工夫をしています。

 

20年ほど前からプラスチックハンガーの回収を始め、現在では、回収率は30%まで増えました。

 

クリーニング業界では、使い捨ての針金ハンガーからプラスチックハンガーに移行しています。『はやしランドリー』では、プラスチックハンガーをリサイクル回収してもらうとクリーニング代から1本につき10円の値引きサービスを実施。環境にも、私たちのお財布にも優しいのが嬉しいですね。

 

 

【取材先企業】

洗濯急便 有限会社 はやしランドリー

西尾市徳永町北屋敷1-1

0563-59-6265

https://dry-cleaner-11.business.site/

創業60 年、厚生労働省認定のクリーニング師が丁寧に仕上げます。機械ではわからない、汚れに対する対処法を熟知しています。

 

 

【お話を聞いたのはこの人】

取締役 林義保さん

 

【NISHIO TOPIC】繰り返して使うことができて、ゴミを減らせるサステナブルなマイボトル。

SDGsは高いハードルではなく、“今、できることからはじめてみる”という意識が大切です。

 

豊かな環境を未来へつなぐバトン

日本で増え続けているプラスチックゴミは年間で900 万トン、アメリカに次いで世界2 位。国内だけで年間200 億本のペットボトルが使用されているとも言われています。プラスチックは自然回帰が難しい素材で、海洋プラスチック問題なども深刻化しており、2050 年には海に住む魚の量をゴミが上回るという予測まで出ています。またウミガメが誤って食べてしまうといった重大な被害ももたらしています。 ※出典:PETボトルリサイクル推進協議会、環境省(データは2019年)

 

SDGs への注目度が高まり、環境を意識する人が増えたことで、マイボトルを持ち歩く人が増えてきました。欧米では使い捨てペットボトルはダサいという風潮もあり、スタイリッシュで多種多様なマイボトルが登場。ライフスタイルとしてもオシャレで、お財布にも優しく節約もでき、ゴミの削減にもなり環境に優しいと良いこと尽くしです。

 

その日の気分で、温かい飲み物や冷たい飲み物を入れて、飲みたくなった時にいつでも飲めますし、SDGs に関心はあるけど何から取り組んでみれば良いか分からないという方には、スタートしやすい最適なアイテムだと思います。お気に入りのマイボトルと一緒に出掛け、ほっと一息つくワンランク上のライフスタイルをいち早く実践してみましょう。

 

西尾市内の事業者のみなさんへご案内!

西尾市 SDGs 推進事業者応援補助金

SDGs を推進する事業者を支援するため、 事業活動におけるSDGs の推進に要した経費の一部を補助します。パソコン・タブレット・エアコン・LED 電球など幅広い経費が対象となります。

 

①申請受付期間 令和4年7月1日(金)~令和4年12月28日(水)

※申請は1 事業者につき1 回のみ。 ※予算がなくなり次第受付を終了します。

 

②補助対象者 ※次の要件を満たす事業者

  • 西尾市内に事業所等を有している中小企業者または個人事業主
  • 愛知県SDGs登録制度に登録がある、または市が指定する方法でSDGsの取り組み内容を宣言していること
  • 令和4年3月31日以前に創業していること
  • 西尾市税の滞納がないこと
  • 同一事業において西尾市から他の補助金の交付を受けていない、または受ける見込みがないこと

 

③補助額:上限10万円 補助率:1/2 以内 ※市内業者から購入した場合は3/4 以内

 

④補助対象事業者

登録・宣言した取り組みを推進する事業。令和4年4月1日以降に購入・契約したもので申請日までに実施・支払いが完了しているものが対象です。

 

【補助対象事業の例①】

「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

蛍光灯をLED電球に更新する

 

【補助対象事業の例②】

「緑の豊かさを守ろう」

ペーパーレス化を図るためタブレットを導入

 

⑤手続きの流れ

愛知県SDGs登録制度に登録または市にSDGsの取り組みを宣言

SDGsの取組・活動を実施

申請書兼請求書を提出 ※取組実施後の申請となります。

審査・交付決定 ※申請内容を審査し、交付を決定します。

振込 ※交付決定から約1か月後に振込します。

 

【問い合わせ先】

西尾市 SDGs 推進事業者 応援補助金事務局( 西尾市役所水道庁舎3 階)

TEL.0563-65-2465(受付時間 9:00~17:00)

 

詳しくは西尾市ホームページをチェック

https://www.city.nishio.aichi.jp/sangyo/shinko/1007236.html